無洗米の危険性があると言われている理由の3つを解説していきます。
現代お米を洗うのが面倒くさい。もっと簡単にお米を炊きたい。
という理由から無洗米が多く市場に出回る事になりました。
しかしそれと同時に無洗米の危険性というもの取り上げられる事になったのです。
そこで今回は無洗米の危険だと思われている原因3つについて
- 無洗米自体に危険性は?薬を使ってない?
- 無洗米のヌカの環境汚染の危険性は?
- 無洗米の栄養素による危険性は?
これらを一つ一つ解説していきます。
無洗米自体に危険性は?薬を使ってない?
野菜で言う綺麗な野菜ほど農薬を使っていて危ないのではないか?
と同じように無洗米も危険性が高いのではないか。と思われています。
それは白米のように研ぎ洗いをしなくていいということは、
ヌカを取る際に何か薬を使っているのではないのか?
と心配されているからです。
しかし無洗米にするために薬を使うなんてことはありません。
稲作の段階で薬を使っていればそれは白米だろうと無洗米だろうと関係ありません。
しかしそんなお米は食品として今は販売できないので流通しません。
(個人農家から直接お米を貰う場合は自己責任なのでわかりません。)
無洗米は薬を使って無洗米にしているわけではないので安心して食べられます。
この薬を使っているのでは?
という不安感からか必要以上に無洗米を洗ってしまう人がいますが、
これがむしろ一番やってはいけないことです。
無洗米はそんなに洗わなくてもいいようにつくられているので、
無洗米をガシガシ洗ってしまうとむしろほとんどの栄養素が落ちてしかも不味くなります。
無洗米は軽くすすいで食べればとても美味しいお米なのでガシガシ洗わないようにしましょう。
無洗米のヌカの環境汚染の危険性は?
知らない人も実は多いのですが、米を研ぎ洗いしたときに出る白いものをヌカ。
正式には『肌ヌカ』と言います。
この『肌ヌカ』の沈殿物は実は川などに流れてしまうとヘドロとなってしまい、水質汚染の原因になるのです。
全国無洗米協会
だから無洗米を作っている工場などが大量の『肌ヌカ』を排水してとんでもない環境汚染を起こしているのではないのか?
と言われています。
しかし無洗米は加工過程で肌ヌカを回収して有機肥料としてまた農業として再利用します。
だから非常に環境に優しく効率的なのです。
逆に白米の研ぎ汁は下水で処理することが出来ずに川に流れてしまうので、
むしろ白米よりも無洗米を使ったほうが環境汚染の防止になるとも言われています。
無洗米のほうが環境に優しいのです。
全国無洗米協会によれば、工場などが原因の汚染水とは20%ほどで殆どの汚染水が一般家庭の生活排水と言っています。
もし全国の人たちが無洗米を使えばかなり水質汚染を食い止める事が出来るかもしれませんね。
無洗米の栄養素による危険性は?
無洗米は洗わなくてもいいくらいお米を研いでいるので必要な栄養素が無くなってしまっている。
だから栄養素が偏っててお米としては食べるのは危険だ。
という声があります。
しかし精米業者もプロです。
無洗米は栄養素がしっかり残るように加工されています。
みなさんに美味しく栄養満点なお米を食べてもらうために無洗米も日々進化しています。
しかも無洗米だって全く洗わないわけではなく軽く2、3回はかき混ぜて洗った方が良いと言われています。
完全に削り取っているわけではないのです。
むしろ素人がしっかり白米を研いだほうが無洗米より栄養素がかなり逃げてしまうと言われています。
研ぎ洗いがすごく上手な人は良いですが、下手に洗うくらいなら無洗米のほうが美味しく栄養素も豊富になるでしょう。
時間のない人たちからすると少しすすいだだけで無洗米のほうが美味しく炊けるならいい事づくしではないでしょうか。
無洗米の危険性まとめ
いかがでしたでしょうか。
無洗米には危険性が無い事がわかっていただけましたか?
農薬的な危険性を取り上げる人もいますが、それなら白米だって変わりません。
むしろプロによるヌカをとったお米のほうが僕は安心できると思っています。
白米をちゃんと洗って食べたいという人に無洗米を無理やりお勧めするなんてことはありません。
しかし研ぎ洗いする時間を短縮したい、研ぐのが苦手だから美味しいお米が食べたい。
という人は一度無洗米を食べてみてはいかがでしょうか。
無洗米ならお米を研ぐ時間は20秒くらいで終わりますよ?